第81弾リリースはネットラジオから生まれた謎のフォークデュオ、ホームランズによる初の作品集です。
今作はネットラジオで既に発表されていた"楽しいおしゃべり"と"リップスティン"に加え、新たに書き下ろされた哀愁漂うフォークソング"島"、ゆずをパクろうとしてパクりきれなかった"春の終わり"、Keyっぽい曲を目指して作られた"Now loading"の新曲3曲に、更にDIY感が漂い過ぎているラジオドラマが収録されており、ボリューム一杯の効き応えのある一作となっていればいいなぁ……
リリース特別企画ラジオドラマ『タクシートーク』
zipファイル(35.3 MB) 全5曲(17分) + ラジオドラマ(21分)
ホームランズ(はぐれ牛鳥)のコメント 私が迷われレコードの主催者迷子氏に出会ったのは、今から7年前の事である。
当時、インターネットラジオの面白さに魅せられていた私は、とある番組にゲストとして出演し、そこへ乱入したのが彼であった。何分古い話なので記憶は曖昧だが、直感的に「こいつは童貞に違いない」と思い、まぁ、実際そうであった事は覚えている。
その後、彼とは度々ネットラジオで一緒する機会が多くなり、その中で生まれたのが音楽ユニット「ホームランズ」であった。
単なるネットラジオの一企画で生まれたこのユニットは、番組が短命で終わった経緯もあり、数曲作っただけで活動を休止してしまう。そして、迷子氏が童貞を拗らせたり私が多忙になった等の理由で、お互いネットラジオから離れてしまい、ホームランズは人々の記憶どころか本人達にすら忘れられる事となる。
その輝かしく懐かしい時代の思い出を復活させ、迷われレコードで曲を出さないかと迷子氏が言って来たのは、去年のクリスマス時期であった。
最初私は、この男は何を言い出したんだ? モテなすぎてとうとう狂ったか? そう思った。
と言うのも、迷われレコードは設立当初こそ誰にも相手にされない農業高校の軽音部バンド以下の知名度であったが、彼の地道な活動が実を結び次第にアーティストが集まり、その頃には毎週のようにハイクオリティな楽曲を発表していた。
それに比べると、私は楽譜が読めないしリコーダーでアマリリスを吹く事も出来ない、完全なる音楽の素人である。ベースの弦が何本なのかすらおぼろげな人間に出る幕はない。
しかし、彼は珍しく真面目にこういった。
「クオリティが低くていいじゃないか。上手いだけが音楽ではないし、むしろ自分たちが下手な曲を出せば、みんなの自信になるじゃないか」
私はなるほど、と感銘を受けた。
思えばそれが間違いだった。
曲作りは難航を極め、去年十二月に始めたプロジェクトは冬を超え、春を過ぎ、もうすでに夏の終わりを迎えている。
確かに、めんどくさがって半年間作詞を放置した私も悪かったが、書いたら書いたらで奴は某さくらんぼの如く「もう一曲もう一曲」。最初3曲の予定が終わってみれば5曲+ラジオドラマである。
お前はバカかと。いや、明確にバカだと思った。
しかも彼の常軌を逸した要求はこれだけに留まらない。
繰り返しになるが全く音楽をやってこなかった私に5曲中3曲も歌わせたり、三十手前の男に女の子目線の歌詞を書かせたり、「曲が降りてこないから女を12人呼べ。M字開脚で半月状に並べろ」「アイマスは人生」「オレのチンポは5本」等と意味不明な言動を繰り返したりしていた。
そんな無理難題に耐え続けて生まれたのが、今回リリースさせて頂く5曲+ラジオドラマである。
クオリティは一切保障出来ない。聞くだけ時間の無駄だと宣言するもやぶさかではない。
しかし、それでも私の多大な時間と迷子氏の天パを犠牲にして作り上げた、入魂の作品である事も間違いない。
もし貴方に、私の音痴と迷子氏の大根演技を許容する寛大な心があり、牛鳥もある意味被害者である事をご理解頂けるなら、しばしの時間お付き合い頂きたいと、心から願うものである。
ホームランズ はぐれ牛鳥 :
https://twitter.com/hagureushidori 山岡迷子 :
https://twitter.com/mayowarerecordArt Work&ゲストボーカル 神山高志 :
https://twitter.com/dororo_nozui
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