2015年05月17日

189 : Desert Fox 『Red Air』

189個目のリリースはトラックメーカー・DJであるDesert Foxによる5曲入りEPです。
本人によるコメントや、ジャケット画像の対比からわかるよう、今作は2月に発表された『”For Winter Leaves”EP』の延長線上にあるEPとなりました。
表題曲"Red Air"では何かがうごめく様な不安定なノイズ音と、さりげなく刻まれる変拍子のトラック、そして哀愁感のあるメロディーが印象に残る楽曲で、ジャケットの写真で切り取られた夕焼けで赤く染まった外の空気を表現している様です。
4曲目"life melody"はドラムンベース曲で、性急なドラムトラックと並行して、噛み締めるように響くベースとピアノの対比が印象的な楽曲。
EPの最後を締めくくる"One day"では遠くから聞こえてくる子たちの遊んでいる喧騒と、歩いているときの足と連動している様なゆったりとしたアルペジオが切り取った日常を想像させる1曲です。

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1.Red Air



2.White



3.World



4.life melody



5.One day





zipファイル(47.2 MB) 全5曲(17分)



Desert Foxのコメント
前回の延長線上にて、あえて奇抜な事をしないで、
自分の好きなメロディ重視に作ってみました。
良いと思ってくれた方がいれば幸いです。

https://soundcloud.com/desert_fox
https://twitter.com/Desert_Fox_20XX





この作品は、クリエイティブ・コモンズの表示 - 非営利 - 継承 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.1/jp/





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2015年03月29日

187 : sekken100% 『happiness』

187回目のリリースは、札幌の電子音楽家、sekken100%による7曲入りミニアルバムです。
ケルトやジャズ、ドリーミーポップ等、様々な音楽を包括した絵本的な魅力の詰まった前作『Log』(MYWR-152)が国内外で高い評価を受けましたが、今作ではより洗練された繊細で情緒豊かなサウンドへと進化しました。sekken100%のコメントにもある通り、繰り返し聞くたびに新しい音が聞こえてくる、細かいところまで作り込まれた作品です。
冒頭のミステリアスなグロッケンの音色が印象的な1曲目"glass"は、1分半という短い楽曲ですが「今回はどのような物語が始まるのか」わくわくさせるような重要な曲です。
ゆったりとした乾いたドラムの上を水彩画のような繊細なシンセのメロディが重なる2曲目"sketch"や、ぼやけた音処理とドローン音がトラックタイトルを連想させる4曲目"ghost"、アルバム中でも特に繊細で非常に細かい部分まで作り込まれた7曲目"breath"など、良曲が詰まった完成度の高いミニアルバムです。  
ハイライトは、ドラムンベース〜エレクトロニカな5曲目"break"で、哀愁感のある切ないメロディーと太く力強いトラックが強く印象に残ります。
前作同様、すずきちひろによる暗示的な語りかけるような水彩調のジャケットイラストにも注目です。

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1.glass



2.sketch



3.caravan



4.ghost



5.break



6.sparkle




zipファイル(65.9 MB) 全7曲(25分)




sekken100%のコメント
音圧を低く仕上げてあるので、ボリュームを少し上げ目の方が細かい音まで聴けるかと思います。

大変可愛いジャケットイラストはすずきちひろ(http://blueblueapple.tumblr.com/)さんに描いて頂きました。

http://www.nicovideo.jp/mylist/33029179
https://soundcloud.com/sekken100
https://twitter.com/sekken1001







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2015年02月08日

183 : tada no ongaku 『mr.reaper&mrs.synth1 e.p.』

183弾リリースは東京のトラックメイカー、tada no ongaku(タダノオンガク)による4曲入りEPです。
ブレイクビーツをベースとしながらも、全編にエレクトロやR&Bの要素が見え隠れしており、どこか都市的な哀愁と美しさ、そしてポップ性を持った作品となっています。
特に、メロウでアーバンなトラックに、ソウルフルながらどこか平熱感のある歌声が乗っかるボーカルトラックの2曲目"巡る"や、バラバラにカットアップされた素材で組み立てられた3曲目"都会beats(sampled from Submerse - Muteki)"はオススメです。
前作、『有解 e.p.』がネットレーベルきいろれこーずからリリースされており、そちらも注目です。

0430-0509.png

1.tekitoo tech



2.巡る



3.都会beats(sampled from Submerse - Muteki)



4.why






zipファイル(23.4 MB) 全4曲(17分)




tada no ongakuのコメント
tada no ongaku(タダノオンガク)と申します。
未熟な音源ではありますがアドバイス等あれば
ぜひお願いします。
僕の伝えたいことがなんとなく感じていただけたら嬉しいです。

soundcloud:https://soundcloud.com/tada-no-ongaku





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2014年12月21日

179 : Honda Masatosi 『Crying Adult Monster』

179個目のリリースはHonda Masatosiによる6曲入りEPです。
今作はインストと歌モノが3曲ずつ収録された構成となっており、英語詞ではありますが、ジャケットやタイトル、そしてサウンドから一つの物語が連想されるコンセプチュアルな作品集となっています。
サウンドとしては、USオルタナロック的な小気味よさが根底にありながらも、ピアノやストリングス、ワブルベース、ボーカルへのエフェクト処理など、エレクトロやEDM的な構成要素が強く全面に出たかっこよさが感じられます。また、知性的で洗練されており、特に表題曲である"Crying Adult Monster"や、物語の最後を締めくくるの"Heaven's Door"の聴後感ともいうべき余韻の美しさは素晴らしいです。
Honda Masatosiによる作品は他にもセラミックレコーズ([CRM-029][CRM-040][CRM-050])で聴くことができます。

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01 Perfect Individual



02 Crying Adult Monster



03 Home



04 Assault of Paranoia



05 Cage



06 Heaven's Door








zipファイル(22.4 MB) 全6曲(20分)



Honda Masatosi のコメント
Honda Masatosiと申します。
この度、迷われレコーズ様よりepをリリースさせて頂く事となりました。
去年の中頃より、ぽつぽつと作っていた音源集となります。
稚拙ではありますが、よろしくお願い致します。

Compose,Arrange,Mix,Mastering:Honda Masatosi
ブログアドレス:http://opopopo561.blog114.fc2.com/

Vocal:Erami

ArtWork:L・Dice







この作品は、著作権を放棄しています。






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2014年11月23日

173 : Sij Med『There is always light behind the clouds.』

173回目のリリースは高知出身の電子音楽家、Sij Medによる5曲入りEPです。
反響の多かった前作『The air is a medium for sound.』(MYWR-142)で見られたキュートでソウルフルなメロディーはそのままに、今作ではアコギやピアノなど、アコースティックな楽器と電子音の巧みな融合が織り込まれたフォークトロニカ寄りのサウンドに仕上がっています。
特に、1曲目"Good mornig Captain."は柔らかいシンセサウンドとアコギの爪弾かれる音が爽やかに絡み合った曲で、まさにジャケット画像のイメージをそのまま切り取ったようなEPの冒頭を飾るに相応しい楽曲となっています。
他にも、3曲目"Kitsuneno Yomeiri"は名前の通り、不思議成分と「和」の要素が取り入れられた曲に、4曲目"!!!"は流れていく様なアコースティックギターのアルペジオが幾重にも重なるスピード感のある楽曲です。

0430-0509.png


1.Good mornig Captain.





2.new day.




3. Kitsuneno Yomeiri




4. !!!




5. Shanti







zipファイル(34.0 MB) 全5曲(19分)



Sij Medのコメント
「のんびりと聴いてくだされば幸いです。」

URL:https://www.facebook.com/seiji.maeda.56







この作品は、著作権を放棄しています。





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