『Quit listening EP』に収録さていた名曲"every body rapes you everywhere"や"heaven's highway"も再収録されていることからも、
今作はこれまでのnemo asakuraの活動を総括するような内容となっており、
アルペジオを多用した丁寧なギタープレイを中心としたオルタナティヴロックなサウンドや、
ベルベットボイスとも形容される伸びのあるハイトーンボイスな英語詞のヴォーカルは勿論、
改めて優れたメロディーメーカーとしてのnemo asakuraの魅力を再確認することができます。
特に、ラスト3曲の"final letter"〜"the way to the place"〜" wedding bells"と続く畳み掛けるような
キラチューンの連発には心を奪われること必至です。
自身による充実したライナーノーツやアートワークも必見です。
zipファイル(74.5 MB) 全10曲(45分)
ミラーdownload(mediafire)
nemo asakuraのコメント
どうもnemoasakuraです。お久しぶりです。
今回は僕の1stアルバムの発表に伴いまして、僕と迷われレコードとの出会いについてお話しましょう。
アレはたしか2011年のことでした。僕がいつものようにインターネットに興じていると
僕のサウンドクラウドのアカウントに一通のメールが届いていたのです。
『自分が運営するネットレーベルから、作品を出しませんか?』
差し出し人は迷われレコード代表、山岡迷子(やまおかまいご)という人物でした。当時僕はサウンドクラウドでブラジル人と馴れ合いを楽しんだり、移転前の2chレーベルで馴れ合いを楽しんだり、vipのDTMスレで馴れ合いを楽しんだりしていた訳なんですが、ちゃんとしたネットレーベルから声がかかるのは、初めてのことでした。そもそもネットレーベル界隈の事情というものをよく知らなかった僕なので、差し出し人の山岡迷子という名前を一目みて、重大な勘違いを犯したのです。
「へ〜迷子(メイコ)ちゃんっていうんだ〜。可愛い名前だな〜」
そう、僕は山岡迷子という名前から、彼がすっかり女子であると勘違いしてしまったのです。
これはもう抱くしかないなと、二つ返事でOKし、自身の拙い楽曲郡から、これならメイコちゃんもイチコロだろうという楽曲を選りすぐって1stEP(the older ep)をこしらえました。
もうメイコちゃんは僕の中で、黒髪ロングのワンピースがよく似合う生徒会副会長の美少女でお嬢様、という所まで妄想は膨らみました。その後メイコちゃんのツイッターを拝見し、メイコちゃんが僕の敬愛するDurutti Column の話をしているのを見て
「へ〜これならDurutti Columnの話で盛り上がって、セックスまで持って行けるな〜ラッキー!」
などと思ったのでした。本当ならその時に気づくべきでした。
Durutti Columnなんか聴いてる人が、美少女なわけないじゃないか、と。
その後程なくして、彼が美少女ではなく、まさしく男であると発覚します。確かに、山岡氏がツイッターでJoy divisionの話をしている時にアレ?っとは思いました。黒髪ロングの美少女がそんなもん聴くのか、と。その時も僕は、いやいやまだ美少女の可能性が微レ存だと自分をごまかしたのですが、彼が同じくツイッターでいきなりアイドルマスターの話を始めたときに確信しました。
「このひと男だ。しかもオタクだ。ぼくはだまされたんだ」
しかしながら迷われレコードから出した1stEPはまあまあ評判もよく、2ndEP(quit listening EP)も良い反応を頂けたようなので、まあアルバムを出すなら迷われレコードしかないなと思い至りまして、今作の発表と相成りました次第でございます。
今作は自身の全てを注ぎ込んだ、nemoasakuraの最高傑作です。今の僕には、これ以上のアルバムは作れません。そんなことより神様、僕に妹をください。
とにかく死力を尽くしました。是非ご拝聴くださいますことを切に願っております。
世界中の人の耳には届かない音かもしれません。
しかし今、これを読んでいるあなたの心に届く音であると信じて。
nemoasakura: https://twitter.com/nemoasakura
この作品は、クリエイティブ・コモンズのAttribution-NonCommercial 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc/2.1/jp/
ラベル:nemo asakura