2013年10月13日

128 : collage『星の降る感覚』

128個目のリリースは男女混成の4人組バンド、collageによる5曲入りミニアルバムです。
collageはアコースティックギターやキーボード、エレキギター、ドラムを担当するメンバーから構成されており、サウンド的にはポストロックを思わせるメランコリックなメロディーや実験的なアレンジが施されています。
『象と指輪』(MYWR-119)を発表したLyraの二人も在籍しており、作品の空気に共通点を感じることもできます。
表題曲"星の降る感覚"はタイトルから連想される通り開放感のあるスケールの大きい一曲となっています。男女二人のボーカルによるコントラストも印象的です。
また作品のアウトロ的な立ち位置となっている5曲目"クラウド"は謎解きの様な散文的な歌詞と、次に続いていく世界観の広がりを感じさせるそれぞれの音の配置が印象的。

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1 パルプンテ





2 小さな鳥




3 C♯




4 星の降る感覚




5 クラウド






zipファイル(17.5 MB) 全5曲(18分)



collageのコメント
都内で活動している4人組。

男女のボーカルとシンセサイザー、アコースティックギター、エレキギター、ドラム、鉄琴、ボンゴ、リズムマシーン、その他色々。

collageには音の代表者がいない。

真っ白のキャンバスに飛び込む先頭の絵の具のように、ためらいがちに、辺りを見回しながらゆっくりと沈黙を切り裂いて進んでいくひとつめの音。
それを優しく捕まえて、4人で向き合っている内に作品の輪郭が姿を現す。
繰り返し鳴らしてゆき、作品に名前が付く頃には、先頭の絵の具はたくさんの色に囲まれながら堂々としている。

そんな風にしてcollageの作品は生まれていく。


誰かの音を受け入れながら、決して自分を尊重する事を忘れない。 そんな4人組のひとつめの作品です。





この作品は、クリエイティブ・コモンズの表示-非営利 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc/2.1/jp/





ラベル:collage
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2013年09月08日

123 : antipas group 『the beautiful scenery(EP)』

123番目のリリースはロックバンド、antipas groupの3曲入りEPです。
迷われレコードからは過去に『deep sea』(MYWR-051)というEPをリリースしていますが、
今作でも丁寧に作り込まれた重厚なロックサウンドは健在で、表題曲となっている"the beautiful scenery"はギターのカッティングと壮大なピアノの音が印象的な楽曲となっています。
ミクスチャーやデジタルロック、インダストリアルミュージック、プログレという音楽のジャンルは分類はありますが、"antipas group"というバンドの音楽として更に一歩推し進めた印象を受けるEPです。
antipas groupは10/4にニューアルバムのリリースを予定しており、そこでどの様なサウンドを聴くことができるのか今から楽しみです。

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01 - the beautiful scenery






02 - west blows






03 - the world keeps distance without me







zipファイル(28.6 MB) 全3曲(12分)


antipas groupのコメント
antipas groupというロックバンドです。
ニュ−アルバム「Japanese EW!」は9月発売、完成記念としてシングルを切ってみました。
過去作もマスタリングを行い、新譜に合わせてのセールス有ります。
bandcampやi-tunesなどチェックして頂ければ幸いです!

公式サイト:http://www.antipasgroup.com/










この作品は、クリエイティブ・コモンズの表示・継承 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/





ラベル:antipas group
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2013年09月01日

122 : HASHITANIZE『LIFE IN SALADBOWL』

122個目のリリースは東京で活動を行っているロックバンド、HASHITANIZEの6入りミニアルバム『LIFE IS SALADBOWL』です。
今作は実験的なニューウェーヴ色の強いミニアルバムになっており、民族音楽やファンクも飲み込んだ演奏は肉体的で非常に臨場感があります。
また"都市生活者の哲学"的な歌詞も特徴的で楽曲を構成する重要なピースとなっています。
表題曲となっている3曲目"LIFE IN SALADBOWL"はワンコードでグイグイと引っ張る鋭いギターカッティングが格好良いパンク曲で、民族音楽を思わせるトライバルなパーカッションのアレンジも印象的です。
その他にも、皮肉と矛盾を抱えて歌われる捻くれシンセパンクの4曲目"SENSELESS"や、
美しいシンセサイザーのアルペジオと、優しくうねる重たいベースラインに乗せてソウフルフルに歌い上げられる讃歌"LIFE IS BEAUTYFUL"など、アクの強い楽曲が6曲揃った完成度の高い作品です。

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1.INTRO: DANCE IN A FOGGED CITY




2.霧の街ダンサーズ




3.LIFE IN SALADBOWL




4.SENSELESS




5.科学の子




6.LIFE IS BEAUTIFUL






zipファイル(86.4 MB) 全6曲(23分)



HASHITANIZEのコメント
初めまして、“HASHITANIZE”という名前で音楽活動をしております、斉藤祐太と申します。

“HASHITANIZE”とは「ユーモア」「エンターテイメント」といったキーワードを掲げ、
新しく面白い音楽を目指し活動するロックバンド・・・でしたが、今は僕1人で活動しています。
メンバーが抜けて1人になったときHASHITANIZEとして何も残せていないのが悔しかった僕は、
その反動から今作を作り始めました。

ちょうどその頃知り合いがネットレーベルから音源をリリースしたのですが、
インディーズながら創造性豊かでクオリティの高いサウンドにびっくり。
しかもそれを無料配信という太っ腹ぶり。
「ああ、今はこういう時代なんだなぁ」と、新しい時代の波をしみじみと感じました。

僕も時代の波にあやかろうとネットレーベルでのリリースに興味を持つのですが、
改めて見回すとそこはテクノ、エレクトロニカ中心の電子音の世界。
あれ?僕みたいなバンドサウンドは場違い・・・?と思った矢先見つけたのが
“迷われレコード”でした。
テクノ、エレクトロニカはもちろん、ロックもジャズも、果ては生活音、
犬の鳴き声、無音、嫌がらせまで・・・(笑)
雑食というか、懐が深いなぁ。
実際、山岡迷子さんは僕がトーキング・ヘッズやじゃがたらが好きなことを一発で見抜く、
音楽的な懐の深いお方でした。

何はともあれ、このようにリリースの場を与えてくださった山岡さん、
本当にありがとうございます。
そして制作にあたりドラムサポートをしてくれた相場君、金子さん、
パーカスを叩いてくれたヒデさん、ジャケットを作ってくれたトミーにも、
この場を借りて感謝の意を表します。本当にありがとう!
この作品を通じて色々な方にHASHITANIZEを知っていただけたら幸いです。

HASHITANIZE・斉藤祐太
アメブロ:http://ameblo.jp/hashitanize/
Twitter:https://twitter.com/SaiTo_HSTNZ

サポートドラム・相場良(shark)
HP:http://shark-drum.jimdo.com/
Twitter:https://twitter.com/aiba_shark

サポートドラム・金子夏姫
Twitter:https://twitter.com/natsukisnoopy

サポートパーカッション・HIDEYUKIFESTIVAL
Twitter:https://twitter.com/HIDEYUKIFES

ジャケット作成・トミー
tumblur:http://counterexistence7000.tumblr.com/






この作品は、クリエイティブ・コモンズのAttribution-NonCommercial 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc/2.1/jp/




ラベル:HASHITANIZE
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2013年08月18日

120 : Braspats 『Girls would love us with these chords』

120番目のリリースはnemo asakuraとjackyからなる2人組ロックバンド、Braspatsによる1stフルアルバムです。


前作で収録されていた"sketch for october"の続編(?)となる"sketch for august"はジャズやポストパンクを基調としたインスト曲で、歌う様にメロディカルに奏でられるギターの演奏が今作品のアクセントとなっています。
6曲目"Leaving"と8曲目"sleep tight"は昨年11月に発表されたEP『monkey libido EP』(MYWR-087)からの再収録。
このアルバムのリリースのために撮影されたという本人出演のBraspatsTVにも注目です!!

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1.unfair




2.if I were a song bird




3.energy




4.another way




5.unforgiven




6.Leaving




7.sketch for august




8.sleep tight




9.last track





zipファイル(77.9 MB) 全9曲(41分)




リリース記念動画 『Braspats TV』




nemoasakura twitter https://twitter.com/nemoasakura
jackey twitter https://twitter.com/jackyydog














この作品は、クリエイティブ・コモンズのAttribution-NonCommercial 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
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ラベル:Braspats
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2013年01月27日

96 : ねじ 『スケッチブック』

第96段リリースはねじによる12曲入りアルバムです。
洋、邦両方のインディーズロックミュージックからの影響を強くかんじさせる今作は
ギター、ベース、ドラムを中心に据えた、シンプルでありながらアイディアに溢れた
オルタナティヴロックサウンドが心情の機微を描いた日本語による歌詞を際立たせており、
全体的にどこか皮肉的な雰囲気を持っているのに、すんなりと歌が素直に耳に入ってきます。
全12曲とボリュームもあり、アノラックサウンド的な浮遊感のある5曲目"非日常案内"、
サイケデリックなシンセの音の使い方が巧みなポストロック曲な8曲目"ショーケース"、
ラストを飾るのにふさわしいエモーショナルな12曲目"手をつなごう"といった
様々な曲の表情を聴くことができます。

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1.手をはなそう




2.かまってほしかった




3.そわそわ




4.おわりごろ




5.非日常案内




6.私は僕の君で




7.小さな世界から




8.ショーケース




9.はずだったのに・・




10.スランプ




11.終末ヒロイン




12.手をつなごう





zipファイル(128 MB) 全12曲(53分)


ねじのコメント
12曲分の影響に“うまくいかない”が乗っかったアルバムです。

http://neji.bandcamp.com/







この作品は、著作権を放棄しています。

ラベル:ねじ
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