バンドアンサンブルが非常に丁寧で、展開構成がよく練られた作品となっています。
轟音の隙間に聞こえてくる柔らかい男女混成のボーカル、低音がかなり強めに強調された太いベース、ディレイやディストーションが多用されるギターラインの重なり、硬く乾いた音を中心に組み合わされるドラムセット、それぞれの楽器が重要な歯車となって噛み合って1曲1曲を作り上げています。
特に表題曲の3曲目"archimedes"はウッドベースとエレピが使用されていることもあり、その憂いを帯びた叙情的なメロディーがいかんなく発揮された大作です。コントラストとなるように鋭く刻まれるギターのサウンドが楽曲に一層の立体感を与えており、後半に突如がらっとかわる曲の表情は注目すべきポイントです。

zipファイル(21.7 MB) 全4曲(21分)
cananga nodeのコメント
大阪で活動している、cananga nodeというバンドです。このたび迷われレコード様より作品をリリースしていただけること、大変感謝いたします。
広がる景色や私たちの心の動き、そのひとつずつすべてが異なる「音」だと思っています。その「音」がいろいろな物語を作って、毎日は続いて行くのかなと。canangaの曲には、ひとつずつ物語があります。聴いて下さる皆さんの前に、景色が見えたらいいなと思っています。そしてそれが、私たちと同じだったら、最高です。
ホームページ:http://www.cananganode.com/
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