今回の企画は、毎週不定期で放送中のネットラジオ『ほむらんずの楽しいおしゃべり』から生まれた企画で、
ほむらんずのはぐれ牛鳥が書き下ろした『月への階段』という歌詞に対して曲を募って集まった4つの楽曲をまとめたコンピレーションとなっています。
歌われる歌詞は4曲とも同じものですが、ローファイな3拍子曲や、どこまでも美しくエモーショナルなギターロック曲、静かに激しく展開していくポストロック曲、ピアノを基調としたポップスバラード曲と、
個性の強い4組のアーティストに解釈された4通りの異なる楽曲を楽しむことができます。
zipファイル(31.7 MB) 全4曲(20分)
はぐれ牛鳥(ほむらんず)のコメント
どうも、こんばんは。ウシドリと申します。
ところで、私の所属するユニット”ほむらんず”が毎週不定期に放送しているインターネットラジオ「楽しいお喋り」の中で、不意にこんな疑問が生まれました。
「一つの歌詞に複数人が別々のメロディをつけたらどうなるだろう?」
さて、どうでしょう? いえ、そんなに真剣にならなくて結構。これは至上課題というほどのものじゃありません。
「かかとを脇につければどんな感触なのだろう?」 ふとした時に思いつく、これぐらい素朴な疑問なのです。
人間というのは生きていると様々な疑問に出会いますね。
「人はどこから来てどこへ行くのだろう」「なぜ世界は平和にならないのだろう」「どうして人は人を愛するのだろう」
本当に様々。
ですが、実際のところ、そのほとんどは取るに足りないどうでも良いものばかり。
「銀行の前でゴリラのモノマネを三十分続ければどうなるのか」「鯖をコーラで煮込んだらどうなるのか」「なんでや! 阪神関係ないやろ!」
きっと貴方はこう思うはずです。
「馬鹿げてる! そんなのわかりきったことじゃないか!」
もちろんそうですよね。そうですとも。
……でも。
本当にそうでしょうか? やってみたのですか? ではなぜわかるのですか?
例えば貴方が夕食の用意をするために商店街を歩いているとします。ふと横を向くと、建物の間に細い小道が伸びています。
通りますか? まさか、そんなことはないでしょう。どうせなにもない。そう考えて先を急ぐでしょう。
それは、きっと正解なのです。次の日も、一年後も、死ぬまで、貴方は”きっと正解”を選び続けるのです。
おっと、これは失礼いたしました。決して貴方を非難しているわけではありません。
……でも。
……しかし。
もしかするとですよ……?
ここで本題に戻りましょう。
「一つの歌詞に複数人が別々のメロディをつけたらどうなると思いますか?」
我々はこの問いを形にするため、実際に歌詞を用意して曲を募集しました。
答えてくれたのはkangaroo girls、nemo asakura、depthqueuing、Caro kissaといった四組の探求者たちです。
集まった四曲はまさに、同じ歌詞を元に作成されています。
つまり、今。貴方の前に四つの小道が伸びています。
もちろん”きっと正解”を選んで頂いても結構。当方少しもお恨み致しません。
ですが、一曲四分ちょっとの散歩道。すこしぐらい遠回りをしたって……、かまわないでしょう?
■参加アーティスト一覧
kangaroo girls
http://yamaokamaigo.seesaa.net/
nemo asakura
http://nemoasakura.wix.com/nemoasakura
depthqueuing
https://soundcloud.com/depth9ing
Caro kissa
http://www.carokissa.com/
■「ほむらんずの楽しいおしゃべり」
放送用掲示板
http://jbbs.shitaraba.net/computer/32410/
過去放送置き場
http://mayoware.seesaa.net/article/366351734.html
ほむらんずtwitter
https://twitter.com/homuranz
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http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/