今作は100作品目のリリースを記念して、今まで迷われレコードからリリースされた
99個の作品の楽曲を順番に10作品ずつ並べて繋げたリミックスコンピとなっています。
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リリース作品:MYWR-052
サイトURL:http://www.imanone.net/
リリース作品:MYWR-044、MYWR-061
リリース作品:MYWR-054、MYWR-076
サイトURL:https://twitter.com/DubbParade
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リリース作品:MYWR-037、MYWR-042、MYWR-065
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リリース作品:MYWR-020、MYWR-026、MYWR-041
サイトURL:http://flavors.me/water_and_virus
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リリース作品:MYWR-050、MYWR-069、MYWR-094
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リリース作品:MYWR-067、MYWR-082
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リリース作品:MYWR-028
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リリース作品:MYWR-089
リリース作品:MYWR-002、MYWR-010、MYWR-011、MYWR-025
zipファイル(138 MB) 全10曲(1時間41分)
■迷われレコード100作目のコンピのライナーノーツっぽい何か
written by 599(Hand Craft records主宰)
この度、レーベル主催の山岡迷子氏が、
「アイマスのアイドルをprprするのに忙しくてライナーノーツを書く時間がない。」
と、twitterでボヤいていたので同じくアイドルをprprしつつも多少の時間がある私が筆を取ることにいたしました。
できることなら各リリースや各楽曲のリミキサーに触れて、それこそ各リリースの聴きどころやリミックスのアプローチの違い等とも絡めて語っていくべきでしょうが残念ながらそれをするだけの時間やスペースはないので、もっと俯瞰した―――レーベル全体について語ってみたいと思います。
まず、今回の記念すべき100作目のリリースとなるこのミックス企画は非常に粋なことをしたな、と思いました。
少なくともこれほどまでにこのレーベルの持つ自由さと多彩なアーティストの妙を伝えられる作品は、それこそ過去の全リリースのアーティストを集めたコンピでもやらなければ難しいのではないかと。
しかし、コンピは一度やってしまっていますし、必ずしも全員集まれる訳ではないということを考慮すると、これがベストな作品と言い切ってしまって良いでしょう。
少なくとも今回のミックスを聞いていても、ロックからアンビエントからアコースティックな歌モノにノイズミュージックやエレクトロニカ等の実験音楽とジャンルはバラバラでレーベル全体の雰囲気を伝えるには誰一人欠けることなく作品に参加する必要があったように見受けられます。
例えば、特定のジャンル等に特化したレーベルであれば、ある程度核となるアーティストが参加することでそのレーベルの色を伝えることは可能でしょう。
ですが、迷われレコードは例えばヘヴィメタルだろうと、ドローンだろうと、トランスだろうと(おそらく)リリースしてしまう訳ですから、レーベルの色を伝えるにはもう、全アーティストが参加できなければ意味がないのですね。
今回のミックス、リリース順に10作品毎の楽曲を繋げたものとなっていますが、こうやって俯瞰して見てみると特に初期はインディーロック的な宅録サウンドが多く感じますが、これは迷子氏の言葉を借りるなら"心が折れそう"になりながら多数の名義を使い分けレーベルという体裁を繕っていたためです。
ただ、その中でもエレクトロニカや前衛音楽への呼び水となっているユウタイサンセットやyuramekiストローク等、その後レーベルが歩む音楽性の広さが垣間見える点は非常に面白い点だと思います。
無論、ロック系の楽曲でも比較的簡素なサウンドの緑色少女やシューゲイザーなkangaroo girls等、インディーロックという言葉に集約されそうではあるがこちらも多彩なアプローチを行っていることも見逃せない所です。
そうやって、迷子氏が多数の名義を使いあらゆる音楽をリリースしたことで集まったアーティストはその音楽ジャンルだけを見れば共通性の欠片もないラインナップですが、レーベルメイト同士で普通に交流してしまっているというなんとも特異なレーベルになっています。
最近、おそらくtwitterで見かけた意見ですが"ネットレーベルという言葉で一括りにしても良いものか(確かこのような内容だったかと思います)"―――確かにその意見には賛成できない訳ではないですが、あるシーンが一番面白いのは分類しきれずに水も油も玉も石もあらゆるものを強引に一つに纏めた状態なのではないかと思います。
なんでもあるということはシーンの全容が見えないということ、毎日の様にイレギュラーなものが登場してくる余地があるということな訳ですから、それは非常に新鮮でワクワクできるものです。
そしてそれは、まさに実験音楽が出てきたと思ったらポップな歌モノが出てくる様な迷われレコードはその面白さを体現した存在とも言えるでしょう。
そんなジャンルを軽々と飛び越えて交流するアーティストが日夜新しいものを作り出しています。
また、それをすぐ傍から見ていられるのはとても面白い体験です。
今回のアルバムには、(特に迷われレコードに触れたことがない方にとっては)次々と出てくる新しい出会いに満ち溢れています。
それでいて、その全てが迷われレコードという言葉で一つに括ることもできるという二面性を持っている、愉快で楽しい音楽達です。
少なくともこの作品を聴いて、今後リリースする作品も多彩なジャンルでありながら決して違和感を感じない、『迷われレコード』というジャンルの音楽なのだろうな、と思います。
最後に、この作品を聴いて迷われレコードはもちろんですがそこから作品をリリースするアーティスト達に興味を持って頂けることを祈りつつ、筆を置かせていただきます。
一リスナー、一レーベルメイト、そして一ネットレーベル主催として、山岡迷子氏に尊敬の念を込めて。
599(アイマスだと律ちゃんがかわいいと思います)
■100作目のリリースを迎えて
これまでとこれからの皆様の音楽への愛に感謝を込めて。
迷われレコード主宰 山岡迷子
この作品は、クリエイティブ・コモンズの表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本ライセンスの下でライセンスされています。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.1/jp/
ラベル:コンピレーション