http://mayoware.net/compilation/60個目のリリースは25組のアーティストによる初めてのコンピレーションアルバムです。
ロックやテクノ、ノイズ、ポップとジャンルはとっちらかってますが
いい意味で迷われレコードらしさが出た濃い内容になってます。
サイト制作:
Yuma Ohfusa (kinescript)ジャケットデザイン:
脳髄山zipファイル(167 MB) 全25曲(119分)
ミラーファイル(分割part1) ミラーファイル(分割part2)Linernotes - 迷われレコード主宰 山岡迷子の所感 -僕が迷われレコードを立ち上げたのは2009年秋頃。
当時、バーナード・サムナーを信奉するあまりに、
ギターをまったく練習していなかった僕には
音楽を一緒にやってくれる友達はおらず、
いつかスーパーカーみたいなバンドを組んで
ベースの女の子とイチャイチャすることを
夢見ながら一人でチマチマと宅録を勤しんでいた
当然作った曲を聴いてくれる人はいません。
ライブハウスにいるお兄ちゃんは怖い。
クラブにいるお兄ちゃんは違う意味で怖い。
muzieは閑古鳥が鳴いており、myspaceは重たすぎた。
そんな八方塞がりの状況で、偶然開いたwebページが
逆襲レコードと16次元レコードでした。
聴いたことのないジャンルの未知のアーティスト
の楽曲がmp3でタダでいっぱい配布されている。
なにこれすごい。
「24hour party people」を見て密かにレーベルオーナーに憧れていた僕は
ネットレーベル界のトニーウィルソンになることを決意し
迷われレコードを立ち上げた。
というか、ネットレーベルと名乗っていれば自分の曲を聴いてもらえると思った。
webサイトはseesaaブログ、アップローダーはmediafireという驚くべきクオリティの低さだった。
ネットレーベルを立ち上げてしばらくはひとりぼっちだった。
なんとかレーベルという体裁を繕うためにジャンルごとに名義を使い分け、
しまいには自分でもどういう使い分けをしているのかわからなくなった。
女性ボーカリストがいるという体で、自分の歌声のピッチをいじったこともあった。
心が折れそうだった。
それから一年後、細々と自分の宅録した曲をリリースしていると
なんとデモ音源が届いた。池田池蔵の作品である。
こんなネットレーベルとは名ばかりの自作自演レーベルから
作品をリリースしたいとは奇特な人だと思ったが、
音楽は凄まじかった。ただひたすらに尖っており、パンク。
残念ながら氏は今回のコンピには不参加となってしまったが
是非、氏の作る素晴らしい音楽を聴いて頂きたい。
その後、それまでの一年間はなんだったのかと言うくらいに
banvox、yellowlabelをはじめとする野心と才能に溢れた素晴らしい音楽家達
から続々とデモ音源が寄せられ、気付いたら59もの作品が迷われレコードからリリースされている。
そんなこんなで「そろそろいっかな」と思って初めてのコンピレーションを企画した。
総勢25組にも及ぶ参加アーティストによる本作品はロック、エレクトロニカ、テクノ、ポップ、アンビエント、フォーク、ノイズと、音楽ジャンルはバラバラだが、
どこか同じ空気が流れており、正に迷われレコードの活動を総括した内容に仕上がった。
当初は電子音楽系の楽曲と、ロック系の楽曲を分けてリリースすることも考えたが、
それではありきたりで面白くないと思い、あえて一つの作品にまとめた。
一筋縄ではいかないごった煮な雰囲気を楽しんでいただきたい。
時代の端っこであり、最先端である音楽を 文化を。
迷われレコード 代表 山岡迷子
この作品は、クリエイティブ・コモンズの表示・非営利・改変禁止 2.1 Japanライセンスの下でライセンスされています。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.1/jp/